今年のメインタブレット:Surface Pro 3

思った以上に良かったのがSurface Pro 3です。

本体は、フルHD、2160×1440ドット、重量800g、カメラ(フロントとリア)500万画素、ドルビー対応ステレオスピーカー、デュアルマイクを要しており、マグネシウム合金の質感は悪くありません。Windows 8.1がちゃんと走って、この重さと薄さは素晴らしいと思います。当方はメモリーを8GBに増設し、Core i7、512GBで使っています。

背面に搭載された最大150度まで無段階で調整可能なキックスタンドも安定しています。狭い机で使う場合には不便ですが、広い机で使う場合には重宝します。

Surface Pro 3 で気に入っているのは液晶ディスプレイ。アスペクト比 は3:2であり、縦方向の表示可能域が広く、A4ノートに近いため、Pico ViewerでPDFを閲覧、Surface ペンでOneNoteにメモ、Note AnytimeでPDFを読み込んで手書きで色々と注釈をつけ書き終わったらEvernoteへ流し込むなど色々な作業が、PCのパワーの高さも相まってSurface Pro 3ならではいった感じで快適に可能です。

特にSurface ペンの書き心地はとても良く、iPadを明らかに上回っています。 ペンを1回ノックするとOneNoteが起動、2回ノックするとキャプチャできる仕様も便利です。カバーキーボードは中々良く出来ていますが、トラックパッドの操作性向上は希望としてあげておきます。

また、Smart Data Linkを使って、外出先においてサブディスプレイ的な役割をさせるとともに、キー周りも少し弄って、Macbook ProのキーボードでSurface Pro 3の入力も出来るようにしました。ASUSのMB168Bでも800gですから、こうした使い方もありかなと。

今年の後半は、プレゼンでSurface Pro3を良く使いました。当たり前ですが、Macと違いWindowsですと、Power pointのフル機能を利用することが出来、タッチ操作でスライド上の強調したい部分を拡大することも出来ます。Macbook Proでスライドを作って、プレゼンの前にSrface Pro 3に移して細かな仕上げ的な使い方をしていました。プレゼン前に見直しをするという作業を習慣として加える事が出来た点も大きかったと思います。

純正の商品として、ゴリラガラス採用の純正Surface Pro スクリーン プロテクターも良く出来ていて、Surfaceペンの書き心地も悪化しませんし、画面の美麗さもそのままです。ドッキング ステーションは高価ですが、 ミニディスプレーポート、USB×2、USB3.0×2、ギガビットイーサネット、音声入出力端子を増設可能で、Surfaceペンを左側面にくっつけることが出来ます。

ただ、まだ発展途上の新しいコンセプトの端末であるためか不満もいくつかあります。USB端子が1個、SDカードスロットなし、USBポートの供給電源不足、縦に置いた際にはキックスタンドを使えないしキーボードも使えない、バッテリー持ちが良くない、Windows全体に言えることかもしれませんがマウスが無いと操作性が落ちる点などはハード的にもソフト的にも残念な所です。特に画面解像度が高いので、細かなタッチ操作はiOSやアンドロイドより劣ってしまいます。

Bluetoothも機器で相性の差が大きい印象です。電源ボタンを押しても起動しない現象が購入から2ヶ月ほどありました。当初、不安定であったInstant Go状態から復帰後のシステム不安定化、Wi-Fi関連のトラブル、冷却ファンの暴走などはシステムのアップデートや使用頻度が進むにつれてほぼ解消いたしました。それでも負荷がかかるとすぐに熱くなってしまうのですが、これは頑張って、Core i7にしたのが失敗だったかなと思っています。

iOSやアンドロイドでもofficeを使えるようにはなっていますが、生産性は明らかにPCの方が上で、特に重いPower Pointファイルや動画ファイルの扱いではパワーも足りません。マルチ画面にも対応していません。タブレットとしては重いですし、ノートPCとしてはMacbook Proよりも完成度が落ちますが、これまでに無い使い勝手を提供してくれたSurface Pro 3です。