書いてタップして

以前はボールペンや万年筆にとても凝っていて、東京で一番のお気に入りの場所は数年前まで書斎館でした (今はモバイルプラザです)。筆記具に凝っていた一番の理由は、カルテが紙であった点にあります。出来る限り多くの内容をカルテに記載するという行為は非常に大切なのですが、好きな筆記具を持つと、とにかく書いてみたい、たくさん書いてみたい、出来れば綺麗に書いてみたいというモチベーションがキープ出来ますし (^^;、適度な重さで書き味の良い道具は、書く疲れを軽減してくれるような気がしていました。これに加えて同意書などにサインしていただく時、製薬メーカーさんの宣伝が書いてあるようなボールペンでは何か失礼になるような気がしていた(る)ことも自前のボールペンを用意している理由です。その他、以前にも記載しましたが、ある先生の書かれた論文を頂く際に○○先生へと、引き出しから取り出された使い込まれた万年筆で丁寧に書いていただいたことに感銘を受けたことも良い筆記具を持つ必要があるなぁと思う理由の一つとなっています。
ただ、カルテは紙からPCになりましたし、RHODIAなどの紙の手帳よりもTreo650や-ZERO3の使用頻度が圧倒的に多くなりましたので、万年筆やボールペンから打ちやすいキーボードやスタイラスに結構こだわるようになりました。
キーボードに関しては、TypeTTreo650W-ZERO3とも中々満足して使っています。スタイラスは、W-ZERO3のメタルスタイラスがお気に入りですが、大雑把なタップが主体でしたら意外と使えるボールペンがこれです (^^

三菱鉛筆の多機能ボールペン。元々スタイラス兼用では無いと思うですが、軸の先端部の丸くなっている部分でタップできます。先端は太めですので、文字を書いたり細かい作業には向かないものの、タップする感覚が以外と良く、モルト樽で軸の一部を作っており、ボールペン自体の書き味も十分です。持った重さ、バランス、値段も中々なもので、相手に渡して書いていただくにも失礼にあたらない代物ですので、ボールペンを使用しながらPDAを使うときにお勧めの1本です。